

【Zto通信:vol.0172】
涼やかな音色で涼を・・・
先日、知人の家に遊びに行った時のこと。
チリン、チリンと涼しげな音を鳴らす風鈴を軒先に見つけました。
気温を下げてくれるわけでもないのに
その音を聞くと、なぜか涼しく感じる「風鈴」。
これぞ日本の風情ある夏の小道具といったところでしょうね。
風鈴は、もともと鎌倉時代に中国からやってきたもので、
室町時代頃から庶民の間に広まっていきました。
風鈴の起源は、中国の仏堂などに下げられた鐸(たく)とされます。
鐸とは、鐘に似たもので、内側に吊られた舌(ぜつ)を
外側に打ちつけて鳴らすもの。
その舌に短冊をつけ、風の力を借りて鳴るようにしたのが風鈴。
そのため風鈴は、風鐸とも呼ばれるそうです。
江戸時代になると、風鈴は更に発展していきます。
江戸の町では、物売りによって様々な品物が売り歩かれました。
涼を呼ぶモノとしては、鈴虫、松虫、さらに、
「金魚~え、金魚」のかけ声でお馴染みの金魚も人気だったようです。
そして、忘れてならないのが風鈴!
夏になると、風鈴を連ねた竹竿を担ぎ
風鈴売りが町中を練り歩きました。
その時、彼らはかけ声をかけず、チリン、チリンと鳴る
風鈴の音色だけで、人々にその存在を知らせるのが
作法だったそうです。
この売り方も、何とも風流ですよね。
私たちもクーラーなどの文明の利器ばかりに頼らず、
たまには窓を開けて夜風を入れ、その音色を楽しんで
涼を感じてみるのもいいかもしれませんね。